どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2015年03月17日
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どんぐり倶楽部の記事は、全て「事実」発信である。

いい加減な希望的観測だけで書いてあるような記事はない。

だから、必然的に単なる「事実」 なのだが、批判のように聞こえる事が多い。

それだけ、副作用に言及せずにキャッチコピーばかりを羅列している宣伝が多いからだ。

タブレットに関しては、ジャブ程度だが下記の事実をご覧頂きたい。

実害はこんなものではない。

 

<引用始まり>

タブレット

■大量宿題との戦い方を心得ているアンカラのどんぐり出身中高生。問題集の答え丸写しも、いかにも本人が解いたように、テクニックを駆使?している。親たちも、「宿題は全部やるな!調節しろ。どうせ先生はちらっとしか見ないんだから」と檄をとばしている。アンカラママもたまに手伝うことがあるが、英語の反復宿題なんて、20ページ目あたりから文が意味を成さない、記号の羅列になってくる。

■しかし、学習全般にタブレットを採用している私学に進んだ子は悲惨だ。宿題がタブレットを通して出るので、先生がチェック、採点しなくても、自動的に、「宿題のウェブページに何時間ログインしていたか」「何点正解、何点不正解か」など、即座にデータが学校に送られるシステムになっている。これでは、紙の問題集のように、宿題をやっつけることができない。答えもひとつひとつ入れなければならない。「タブレットは最悪。2時間も見てたら目が痛くなるし」これは、普通の学校に通う子の言葉。タブレット校に通う子は、タブレット中毒になる。親御さんが迎えに行くと、子供たちがあちらこちらで座り込んで、タブレットを無言で触っている。家に帰ると、即座にタブレットを触りだす。フィルターはかかっているが、ネットにつながるので、ゲームをすることが可能なのである。

■この学校は、アンカラママが勤めている学校と同じ区域内にあるのだが、毎年うちの学校に転校してくる子がいる。親御さんと話すと、たいてい、タブレットがいやで、と言っている。そして、先生方の間では、「あの学校から来たのなら、トルコ語がまともに書けない」が共通理解になっている。

アンカラママがどんぐりを教えている小5の子のタブレット。学校で、机から落としたらしく、液晶画面が、放射状に割れ、シュールである。机から落としたのは、クラスの子らしいのだが、相手の子は認めていない。修理代に2万円ほどかかるらしく、親はそのまま使わせている。自分の子が壊したわけでないのに、なぜ修理代を払わなければならないのか。学校ともめている。それにしても、良くその画面を子供に触らせられるなあ、と呆れる。

■この子は、アンカラママが3年かけて育てていて、もうすぐ5MXが終わる。特待生で、その私学に行っているのだが、アンカラママが親ならタダでも行かせなかっただろう。親御さんは、家に帰ると、タブレットをとりあげて、宿題以外は触らせないようにしている。自分の子にだけ、紙の宿題を出してくれ、と学校に交渉に行ったが、認められなかったらしい。

<引用終わり>

 

●こんなことはまだまだ入り口(序の口)である。家庭で修正できなければ「人間になれない教育」を受けさせられることになる。