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どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2015年03月15日
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●今、殆どの時間(肉体的に一日数時間しか使えないけどね)を、学習障害児(全盲の場合等も)と言われている子供達の学習に関して検討してるんだけど、根本的に50年間ベクトルが間違ってる。

○テンポの無視
1.テンポをその子の入力テンポに合わせるだけで、既存の方法でも学習可能なのに、テンポを守れない普通級を望むという根本的なズレを散見する。
クラス自体がない学校もあるので基本的には家庭で対応すべき。
*しかし、これは、家庭学習レベルでも同じ。
親も分かっていないことが多い。
実際に、ここ数週間でも、家庭での学習の様子をビデオで録画してもらい数人の子供を見ているけど、全然子供のテンポを見抜けていなくて、大きくズレている速度で入力しようとしている。
これでは、入力は不可能だ。
しかし、母子での会話が成り立っているのだから、テンポ調整だけで、学習が進められることは明らか。

○無意味な思考力養成の邪魔になる力を育てようとする:デキルを目指す的外れな希望
2.学校のテストで、学力を判定できるものはない。
なのに、学校のテストを基準に学力を考えようとする。
*一人で勉強できる力を12歳までに育ててあげないと、その後の60年が使えないのに、それを後回しにして、今は表面的なことでもいいので点数が取れるように、なんてのは自殺行為である。
自己肯定感が低くなるなんて尤もらしいことを言うが、それは、家庭(もちろん学校も)での脅迫めいた価値観のやき写しの結果である。
何点だろうがすべきこと(現時点での弱点把握と対策)は同じなのに、点数そのもので価値判断するナンセンスな基準の蔓延。

○「(一人ひとり)それぞれ違う」のウソ
3.子供は一人ひとりそれぞれだから...。で、やってることは行き当たりばったり。
*それぞれだからの前に、人間としては同じ認識形態であることを忘れてる。
あるいは、知らずにいる。
実際に、数十人もの先生に確認したが
「具体的に覚えるとはどういうことですか」
「具体的に分かるとはどういうことですか」
「具体的に考えるとはどういうことですか」
「具体的に判断するとはどういうことですか」
 に、答えられた先生はいない。
知らないことを教えることは不可能だ。
ましてや、工夫することは、物理的にも無理がある。
*それぞれ「違う」という、その子は、目で音声を発することが出来るのか。
 口で音を聞くことが出来るのか。
 鼻で色がわかるのか。
 違うだろ。同じなんだよ。認識方法は同じなのだよ。健常者も障害者もないんだよ。
 ちなみに、私は障害者2級で、歩くのが難儀だが、歩くには両足のバランスをとればほんの少し後からでも歩ける。これは、健常者も同じだ。力ではなくバランスが大事なんだよ。また、基本的には、走れる必要はない。
思考力養成ってのは、人間になるための条件なのだから、根本的な事柄(領域)である。だから、「それぞれ違う」なんてことはあり得ないのだ。君がやっているそれは、異常に育てるってことなんだよ。体の制御をサポートする機械はドンドン使えばいい。だが、思考回路作成時期に年齢制限が在るのだから思考力養成に関しては、「なあなあ主義」は致命的だ。ましてや、人それぞれなんてのはあり得ない。

そんなのは、認識できるようにしてあげたあとの表現方法くらいだ。

できる事が少ないから、少しでもいいので出来るように。
考えられなくてもいいから出来るように...。
本当にいいのかい?

エネルギーが少なく、不器用なのだから、それだけ、厳選して無駄なことは避けて、一生使えるものだけを身につけるべきなんじゃないのか。

総じて、認識が甘い。

感情に流されて肝心なことの検討さえもしない。

障害児教育という名のもとに、これまで、これだけ工夫をして手を変え品を変えやってきたのに指導理論が出来ていないってのは「根本的な元の部分」が間違っているからだよ。

50年もやってて何で気づかないのかな。

小手先の工夫で解消できることならとっくに解消してる。

根本的な部分の見直しをしていないで、手元の何を使うかを議論しても全く進歩ははないよ。

成果が出ない。あるいは、限定的なのは、いきあたりばったりの偶然教育をしているからだよ。
何で分からないのかな。50年間の障害児教育をすべて見て、その結論と反省を吟味してごらん。
やってることが方法が異なっていても同じことをしてるから同じ結果(偶然教育の結果)しか出ないんだよ。

今、障害児教育を分かっている(しかし、方法は持っていない)のは、私が知るかぎり、小児精神科の医師の一部の人くらいじゃないかな。