どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2014年10月04日
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●いじめられやすい子はいる。
 しかし、それは、いじめを擁護する材料とは全くならない。
 材料になどなりはしないが、親はそれに、いち早く気付き、保護し、できれば強く育てるべきである。

●例えば、様子がおかしいと思ったら、<本人からの言葉を待たずに>すぐに休ませて、話ができる環境を作る。
 健全な不登校を「させる」。
 という具体的に攻撃を受けないでいい状態を確保することが大事である。

●その上で、現状把握に努める事が肝要である。いじめを受けながら話なんて出来る状態ではないからだ。
 また、順番(対応手順・時期)を間違えると、簡単に手遅れになる。
 直ぐにエスカレートし、エスカレートすると止まらなくなる。
 まず、気づくべきは親である。
 動くのも親である。
 最初にすべきは子供を止めることだ。
※勘違いしてはいけない。いじめる相手を止めるのではなく。子供がいじめられる環境へ行くことを止めるのだ。

 保護することに全力を注ぐ。
 他の対応(相手と周りへの働きかけ)は二の次である。

いじめられる方は、弱いが「人間」である。
 しかし、いじめる方は、その時点で、「人間」ではない。

 したがって、「加害者にも人権が」なんてのは、ない。
 人ではないのだから人権もないのは当然である。完全な子育ての失敗である。

●私は、失敗という言葉を使うことは、殆どないが、子育てに関してのみ、ヒトを人間に育て上げられなかったら、それは完全な「失敗」である。

●ただ、これだけ、全国に「いじめ」が存在するということは、子育てだけではなく、教育も、影響を与えていると考えざるを得ない。

 つまり、子育てと教育の大原則が根本的に間違っているから、この異常な現象が続いているのだ。

 保護者も教育者もこの全く改善しない理由を突き止め、早急に修正しなければ、人類の未来はない。
 大袈裟な物言いではなく、本当に未来はやってこない。少なくとも人間社会は、簡単に崩壊する。
 道徳教育がどうということ以前の問題だということを、共通理解として、学校でも家庭でも持っていなければ。
 修正は難しい。

 また、既に修正可能な時期を過ぎている場合の手段は隔離すること以外には、ない。

 コミュニティーを作り、ー生をそのコミュニティー内で過ごすことである。

「人間を保護し、人間以外は隔離する」が緊急時の基本的な対処方法である。

 現在は、この処置が、逆転しているので、非常に理不尽なことが大手を振って歩いている異常な状況である。
 自著だが「 子育てと教育の大原則」 を、ぜひ読んで頂きたい。
詳細目次案内

<追記>新刊は品切れで、中古本を見たら4000円以上になっています。下記の思考の臨界期をとりあえず読んでもいいでしょう。全文(705ページ)読めます。この一部に加筆したものが「子育てと教育の大原則」です。
思考の臨界期
思考の臨界期+】←加筆分

<追記:2012.07/20>
※異常事態に気づかないほど麻痺している教育環境であることを認識した上で「学校にいく」ことを考えないとね。

●いじめの構造:2006年11月04日
http://plaza.rakuten.co.jp/donguriclub/diary/200611040000/

●いじめの構造-2:2006年11月09日
http://plaza.rakuten.co.jp/donguriclub/diary/200611090000/