移植
これが、保護者がすべき「リセット」です。
*一言のアドバイスももらわずに、自分(イギリス在住のお父さん)の判断で、全責任を持ってされています。
<メールより>
糸山先生:どんぐり倶楽部に出会ったときからの経過を書かせていただきます。
どんぐり倶楽部に始めて出会ったのは息子Yが10歳の誕生日でした。
分数の教え方で良い方法はないかネット上で探していたときにどんぐり倶楽部のHPを見てみたことがきっかけです。
それまでは、公文や日本語補修校こそ行かせたことはないのですが、ピアノ、水泳、塾には行っていました。
ゲームは9歳の誕生日に買い与えてしまいましたが、その後すぐににチェスと出会い、それ以来ゲームはやらなくなりました。
どんぐり倶楽部のHPを見た次の日に習い事はすべて止めました。
その日からテレビは見ないことにしまして、ゲームは捨てました。
その後、テレビも捨てました。
その時以来、テレビとゲームは家にありません。
出会った次の日から塩抜きのため2週間くらいは一切何もしない期間にしまして、それからどんぐり問題をはじめました。
最初の2ヶ月くらいは 2MX、3MX くらいを選んであげて週に1問から2問やりました。
最初は解けませんでしたが、絵は比較的描いており、絵を描くこと自体は楽しんでいたと思います。
1問解けてみると少し気持ちに余裕ができたのか比較的スムーズに続けることができました。
その後は、息子Yが5MXから自分で選んでどうしてもやりたいというので好きなようにさせました。
英国では5年生だったので、その当時はまだ変なプライドがあったのだと思います。
自分で選んだ問題をやるときは気持ちが入っていて、たとえ解けなくても絵を描きながらねばりにねばって考え続けていました。
始めてから半年後くらいには、かなり軌道に乗ってきたように思います。
ごくたまに短期的に1日1題のペースでやるときもありましたが、だいたい週に1〜3問くらいやってました。
解けないときは1つの問題に数週間考え続けることも少なくありませんでした。
始めてから1年後くらいに、EX問題のようなできるだけ難しい問題をやってみたい、
と言うのでEX問題や受験問題から選んで通常のどんぐり問題に混ぜながらやりました。
その後、この状態をプライマリー(小学校)を卒業するまで続けました。
学校は公立の現地校でしたので、どんぐりをやる環境は整えやすかったですし、学校がどんぐりの足を引っ張ることもあまりありませんでした。
様々な困難なことや紆余曲折は当然ありましたが、
どんな時もどんぐり問題をやるときは私も子供といっしょにいましたし、楽しい時間を共有できたと思います。
息子Yについてですが、息子Yは小さいときから自分で納得しないものはまずやりませんでした。
どんぐりに出会う前は、塾にも行ったことがありますが、例えば百マス計算のプリントを10枚くらいもらってもやったのは1枚目の1,2行くらい、漢字テストも練習は絶対に嫌がり、100問中いくつか書いて、結果は100点満点で3点とか、そんな感じでした。
でも本人は、それをくやしいとか、自分ももっと覚えなければ、とか全く思わなかったそうです。
なぜそんなことをやらないといけないのか分からなかったから絶対にやるのが嫌だったと今でも話してくれます。
今思えば、息子Yはたった一人で自分で自分を守っていたのだと思います。
そういう意味では”天然”な部分はあったのかもしれないです。
<中学での様子>
http://quadri-s.co.uk/index.php?QBlog
●ダラダラと中途半端に「いいとこどり〜」なんて言いながら、子供を潰している保護者がワンサカいますね。
子供のSOSが全く聞こえない、それどころか、考えることを放棄して反射的にお決まりの言動を繰り返している危険事態なのに
「反応が良くなってきました!」なんて言っている。
いくらなんでも、根本的な修正をかけることが出来る時期ってのには限界がある。それが成体になるということですからね。