どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2014年10月23日
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*再掲載<2011年>*リンク先再構築

●健全な未来を育てるには健全な子供を育てる以外にはない

 目の前の子供達は、私達の未来そのものです。未来を健全なものにするには、子供を健全に育てなければなりませんし、それが、私達の役割です。

 教育に関して言うならば、健全な学力を育てることになります。健全な学力とは、「本当の考える力」です。

 ただし、この力は、歪みのないベースが整っていなければ、なかなか正常には育ってくれません。

 決して難しいことではありませんが、知らないと「気にしない」で過ごしてしまい、
 余計なことをさせて基礎を凸凹にします。

 凸凹の基礎を再工事するのは、非常に厄介です。そして、上に建物ができた後では、なかなか基礎の再工事はできません。

 基礎工事が、いい加減な場所には、どんな家を建てようとしても叶わないということです。一見立派な家であっても、ちょっとしたことで、総崩れします。

 基礎工事が手抜きだったからです。

 逆に、基礎工事さえシッカリしていれば、建て替えはいつでも可能ですし、一生心配無用です。

●健全な甘やかし

 同じことをしている子供に対しても

「子供を尊重し、味方になり、助言をする」
        と
「放置し、無関心で、注意をする」

 の場合では、思考力のベースとなる満足回路を育てる場合には、全く異なる影響を与えるということです。育てる力は、保護者の心からの対応そのもの(顕在化した温かで正常な思い:ここがズレてると厳しい)であるということです。

 子供が、していること、言っていること、そのものは関係ないのです。地域や時代で変わるのですから、表面的な「していること」は本質ではないのです。

 その子どもに対する保護者の目(態度・思い・考え)が全てなのです。

 この第一段階を間違えると、入力情報を受け止めて消化吸収するベースとなる「満足回路」を作るどころか、入力情報を弾き返して受け付けないベースとなる「防衛壁(シールド)」を張ってしまい、能力があっても、能力が稼働できない状態に育ててしまう。

 すると、厄介です。

 学力に関しては、子供自身の能力に大差はない。

 大差が出るのは、0才~6才くらいの間に「満足回路」を育て、吸収力を発揮できる状態に育てられたか、反対に「防衛壁(シールド)」を育ててしまい、吸収力を育てることが出来なかったかによる。

●甘えの有効度

 甘えの有効度(効果的に本人に良い影響を与える度合い)は、保護者(甘えの対象)のAcceptance(受け入れ度合い)で全く異なる。

 有効度が高いと
→「安心・安定」
→「満足回路」
→「認められている」という安定した基礎である<Secret-Base>ができる。
※存在証明であり、無条件の安定した自信となる
→吸収力が発動する。つまり、外に向かう準備ができる。

「自由にさせている」場合であっても、それを受け入れるべき保護者が「無視・無関心・放置・放任・拒否・嫌悪感」していれば、子供に満足回路は育たない。

 一見、やりたいことをやっていても、受け入れられていないと、子どもの成長には意味が無い「空回り行動」になるので、行動はますますエスカレートするだけで、満足回路はいつまでも育たない。
 なぜならば、何かをすることで満足するのではなく、何かをしたことに対する<保護者の反応>で満足するからである。
 従って、肝心な保護者の反応が、何をやっても変わらない場合は、することだけが過激になるばかりで肝心の満足回路は育たない(育ちようがない)ので、いつまでたっても、「うちの子はやりたいことばっかりやってる」だけで、正常な成長はない。
 満足回路がないと、次の段階の納得回路は形骸的なものになる。頭では分かっても心では分からない。得心しないのだ。
 ここで、危険なのは、理論的に頭で分かることを(頭でしか分かっていないこと・感情が納得していないこと)を納得しているかのように自分自身が自分に思い込ませることである。

 甘えはアピールである。自己アピールである。「存在を認めて欲しい」ということなのだ。保護者の反応が、評価になるのだ。自分の存在に何の評価もしても らえない事ほど、生きる希望を失わせることはない。しかし、これをしている保護者が多い。しかも、「させたいことはさせている」と言いながらである。
 大序なのは、子供に対する、保護者の「本心からの信頼できる正しい評価」なのだ。評価というと、できるできない、と思う人がいるが、できるできないは全 く関係ない。子どもがしていることそのものにないする、全体を受け入れることを前提とした、保護者の本心からの温かい反応のことである。

●子どもにとっての甘えの価値・効能・効果・ポジション:甘えという手段

●中身(心・脳)を育てるのだから、中身の状態が分かっていないとね。外見で判断しているようでは何の対応もできないよ。

●甘やかし方(本気の受け止め・本気の反応)が下手だと、安定の素である「満足回路」ができずに、過剰要求が加速するばかりでいつまでたっても収束しない し、安定しない。SOSを発信しているのに、救ってもらえない。目の前に来ているのに「あら、どうしたのかしら」と言っている。手を伸ばせば助けられるの に手を伸ばさずに「どうしたのかしら」とばかり言っている。

どんぐり倶楽部HPでの「満足回路」検索結果

教育の優先順位(各ステージでの養成回路)
感情教育1:快感回路養成0-1才前後
感情教育2:満足回路養成2-5才前後
※人工的に編集された時間を出来る限り排除する(正常な基礎回路を育てるには自然な時間の流れを要する)
感情教育3:納得回路養成3-6才前後
※体験を通して言葉と視覚イメージのリンクを豊かに(量ではなく質が全て)
理論教育1:具象思考回路養成6-9才前後
※視覚イメージ再現が安定する時期まで自由にさせる
理論教育2:抽象思考回路養成(具象思考と並行して)9-12才前後
※視覚イメージ再現→操作
※最大のポイントはどこまで長く具象思考を保てる(楽しく練習できる)か
仕上げ教育:判断力養成(感情教育+理論教育の融合)11-12才前後
※自分の感情に基づく行動基準の確立(保護者は全面バックアップ)
※親が「決める」は、子供に「決めさせない」→仕上げ教育の放棄


教育の優先順位表

Ready-Go-MAP:レディネスと臨界期を活用した教育年表

アドバイス例CASE001-021>←初見の人も多いと思います。

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