どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2014年08月01日
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■少女の部屋から人体図の医学書押収 佐世保高1女子殺害<2014.08/01

*公開はできませんが、非常に簡単で確実で誰も傷つけない予防策もあります。

 

■新・絶対学力:糸山泰造著/文春ネスコ (2004/03)

今から11年前に出した本である。最後のコラムを読んでいただきたい。

http://www.amazon.co.jp/糸山-泰造/e/B004LLMN3G/ref=ntt_athr_dp_pel_1

<本文原稿より抜粋>

 

§イメージトレーニングと無意識の行動

 

さて、次に無意識の行動にイメージトレーニングが大きな影響を与える理由を考えてみましょう。

 無意識の行動とは視覚イメージの後追い行動です。瞬時に再現された視覚イメージを体(頭)が真似しているのです。ですから、意識よりも素早く反応できるのです。無意識と言うよりも体(頭)が視覚イメージの後追い(真似)をしている現象なのです。視覚イメージの再現速度は人間の反応の中でも最速ですので様々なパターンを瞬時に再現できます。ですから、刻一刻と変わる状況にもトレーニング次第で瞬時に対応できるようになるのです。「無意識の中にも視覚イメージありき」ということです。体(頭)はイメージを追う(真似る)習性があります。ですから再現イメージは理想的なイメージであることが必要ですし、正確で現実的な方がいいのです。反対に失敗のイメージややってはいけないイメージを再現していると無意識に反応するときには、その悪いイメージを真似てしまいます。これが悪いイメージトレーニングをしてはいけない理由です。このことは子供の教育方法や一生の考え方にも大きなヒントとなります。特に十二歳以下の子供に反面教師は通じない、してはいけない、見せてはいけないということの理由の一つにもなっています。

 

<中略>

 

◆教育コラム・残虐で幼稚な犯罪の元凶と予防策◆

 この本の執筆中に中学生が幼児を殺害するという事件がおき、多くの専門家がコメントを発表しました。

 しかしながら、それらのコメントは何ら事件の本質を指摘するものではありませんでした。

  事件の本質は

「見せない教育の欠如」

 と

「考える力の欠如」

 です。

 どちらも小学校時代にしておかなければならない教育の欠如と言えるでしょう。

 そして、この教育の欠如を補うには、豊かな教育しかありません。

 豊かな環境を与えることだけが真の更生につながるからです。

 

 よく青少年の犯罪で「罪の意識が薄い」「反省が見られない」「短絡的な犯行である」「予兆を見逃していた」等のコメントを耳にしますが、

犯罪を肯定するように育てられてしまった子供には無意味な言葉のように聞こえます。

 頭(体)が肯定していることに罪の意識を感じるはずがないからです。

 本人はピンとこないのです。

 無意識に「目にした・ありえることなんだ・あっていいんだ」と頭(体)が理解しているのですから、

知識的に「いけないこと」と言っても頭(体)は理解できないのです。

 

 ですから、豊かな教育なくして本当に加害者が反省することはないのです。

 現状での緊急課題は、遅くとも12歳以降に入力される情報の洪水に対して正しい判断をすることができるように子供たちを育てることです。

そして、そのためには小学校での「表面的学力(読み書き計算力)ではない考える力」の養成と一般家庭への「見せない教育」の奨励が必須課題となります。

 

この二つのことを無視していては、いつまでたっても残忍で幼稚な犯罪は減少しないでしょう

 

■ここでいう学力とは、人間的な判断力を伴った思考力です。表面的なパターン学習で獲得できる成績用の学力とは異なりますので注意。 成績の良い学力不足者はゴロゴロいます。

■育て方は、「自然を相手にした外遊び」と「どんぐり問題」だけで十分です。