どんぐり倶楽部の糸山先生の雑記帳

絶対学力を育てる[どんぐり倶楽部]の糸山先生が書いている日々の雑感

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2014年05月23日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
差出人:TM
件 名:中1になりました。お礼とご報告
日 時:2014年5月22日 17:01:56 JST
宛 先:糸山 どんぐり倶楽部

糸山先生

こんにちは。突然のメール、失礼いたします。
小学1年生の4月からどんぐり倶楽部のお世話になり、700題にほぼ取り組み、息子は中学1年生になりました。
先生にお礼とご報告をと思い、思い切ってメールを書きました。(1回目の大阪講演会の2次会で正面の席に座らせていただきました。

通っていた学校では、全員でらくだ教材の家庭学習をしておりましたが、2週間でらくだを辞退して、個人的にどんぐりに変更しておりました。)おかげさまで、自分の好きなことにとことん時間を費やし、電子工作、写真、スキー、読書と、多趣味な子に育ちました。

受験は当初考えていなかったのですが、息子に合いそうな校風の学校に出会い、本人も大変気に入ったので、チャレンジすることにしました。健全な中学受験』を参考に、我が家でも塾には通わずどんぐり方式での受験をめざしました。良質の算数文章問題の取り組みのように、受験用テキストを使って、教えず、自力で考える、わからなければまた後日、学校で先生に質問はOKという方法で、図書館の自習室に通って最後まで自力で取り組みました。

私は、入試問題の分析や情報収集をして、作戦を練るという形で最短距離となるよう協力しました。結果、第一志望の関西学院千里国際中等部に合格いたしました。受験勉強期間はちょうど1年でしたが、学校の授業や行事も例年通り
全力で楽しみ、おけいこやボーイスカウトも続け、睡眠時間を削ることもなく、自分のペースで勉強をすすめることができました。

どんぐりに出会ったことで、楽しい小学生時代を満喫し、おまけの受験に合格もでき、本当に感謝しております。先生がおっしゃっていることは本当だったと、常識を覆すようなことが何度も起きた6年間でした。お世話になりありがとうございました。

英語が始まりましたが、なんでも理由が知りたい癖があり、たとえばフォニックスとスペルのルールが一致しないと気になるようです。たとえば、one は w から始まるような気がしたりして、そのまま丸暗記をすることに拒絶反応を起こしているように見受けられます。

どんぐりで、わからないことでもいつか分かる日が来るという体験は、彼のゆるぎない自信になっているようで、本人は焦る様子はないのですが、国際系に進学したこともあり、今後超特急で進んでいくようなので、横で見ていて私の方が少し心配になっています。

どんぐりで考える力をつけた子は、はじめこういうことはよくあることでしょうか?理系科目は超順調、その他もまずまず順調なようですですが、英語だけ苦戦の様子です。最後に質問で申し訳ないですが、先生のご見解いただけましたら幸いです。

<返信>
フォニックスとスペルのルールが一致しないと気になるようです。たとえば、one は w から始まるような気がしたりして、そのまま丸暗記をすることに拒絶反応を起こしているように見受けられます。
フォニックスは、日本では学習初期に入れてはいけない学習方法です。統計学ですからね。また、英語は多言語の寄せ集めですので例外(特に発音)が非常に多いのです。
●カタカナ発音で結構ですので日本語的に読めればいいです。

<抜粋>
Re[2]:中学の勉強3 レオン117さん 
>単語のカタカナ読みそのまま当てはめて読んだらいいよ、と言っておきました。
●そうですね。単語を一語ずつ日本語式のカタカナ発音でキチンと読むことが大事です。リエゾン等は聞くための技ですから今は不要です。受験のリスニング対策で必要なら意識します。speakingの技は多岐に渡りますから高校を卒業して<必要なら>そこで集中特訓すれば2-3ヶ月で聞き取ってもらえるくらいにはなります。日本での効果的な修得の優先順位は決まってますからね。普通の日常的な言葉は<聞き→発音(音のコピー)→意味(視覚イメージとのリンク)→読み(フォニックス:発音と文字のリンク)→書き→文法>ですが、日常的に使わない語学としては、<読み(自己流でいい)→意味→→→→文法→書き→聞き→発音>なんです。 (2009年06月25日 11時18分49秒) 
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Re[1]:中学の勉強3 もとさん 
お返事遅くなりました。
>●今は入力・再現・定着のために、自力で「読めること」が大事なんです。
どんぐり先生がそない言うてはったわ、と伝えました。了解したようです、ありがとうございました。やはり読みが一番先なのは漢字と一緒ということでしょうね。教科書ガイドのカタカナ発音は妙にリエゾン(でしたっけ?)が入っていて混乱するようです。単語のカタカナ読みそのまま当てはめて読んだらいいよ、と言っておきました。無事試験は終了しました。「精神的にむっちゃ疲れたー」と言って早い時間に寝てしまってました。結果は見てのお楽しみかな(*^_^*) (2009年06月25日 10時06分18秒) 
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2012年05月23日
●幼児英語・幼児読書(文責:どんぐり倶楽部)
[ カテゴリ未分類 ]
●知的系統的幼児教育(特に「高速・大量・反復」の暗記系)---論外
●幼児英語-------------------------------------------要注意(演歌の練習と同程度)
フォニックスは日常的に正しい英語発音からなる音が溢れている環境が必要であり、その環境があって初めて効果を発するものである。だが、その肝心な環境 がない日本では、効果を出すためにする努力は危険な副作用を生む。水中なら誰でも泳げるのに、空中で泳げるようになろうとしていることと同じ。空中を水で 満たすことはできない。
※また、その方法(フォニックス)の効果を出すために環境設定をしようとすると非常に無理無駄が生まれ、幼児・児童期の貴重な進化時間を浪費する。できる できないではなく(環境を整えれば、単なる音の連続性と自動リンクと、統計学的学習手法を使うのだから、できるに決まってる--が非常に危険なんです)、 手法の良し悪しではなく、日本では使えない(危険環境を強いることになる)のだ。トランプと同じ感覚で、純粋に遊びの一つとして考えるならば、害はない が、そこに「**級認定」なんてのが入ってくると時間の浪費になる。

●幼児読書-------------------------------------------要時間制限
※12歳まで(特に9歳まで)は<読書>と<外遊び>なら、絶対に外遊びを取るように育てること。
 本の虫にさせてしまっては危険です。「文字に抵抗感はないけれども好きではない」くらいがベスト。
 読んでもらって聞くのは好きだけれども自分では読まない。がいい。でもって、少なくとも小3くらいまでは、楽しい読み聞かせをお願いします。
※「読書が悪いことはないだろう」と思って、四六時中読書していても注意しない。なんて事にならないようにして下さい。情緒の安定、実体験から得た豊かな 感情の育成、満足回路の育成、納得回路の育成、理論思考の育成、自己確立が終わった後なら読書三昧でも結構です。概ね高校生からですね。

<返信>
糸山先生
早速のお返事ありがとうございました。フォニックスと例外の話をしたところ、やっぱりそうなんだ〜、と言って安心した様子でした。過去ログ再度見直してみます。ありがとうございました。


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