移植
今年度は転入生の扱いを特別にしたつもりだった。しかし、2年生に関しては、幼稚部からどんぐりをしてきた子達との差が埋まらない。埋まる子もいる。しかし、3人のうち2人は埋まらない。表面上できる子のように見えていても、深い思考に慣れていないのだ。それは、担任の先生にはわからない。親にもたぶんわからない。
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1年生の中には、1年前、幼稚部で、アンカラママがボードでお手本を見せた問題を、覚えている子が少なくない。
「この問題、幼稚部でやった」とつぶやく子が続出する。答どころか、問題文まで、まるまる暗記している子もいる。たった1回、10分ほど使ってやった問題をだ。キャラクターをわざと変えていても、「あのときはうさぎだった」なかなか鋭い。
そして、クラスの「できる子(転入生)」が、数字合わせで解こうとしているのに対し、丁寧に解き方の説明を始める。説明する子は、相対的な物の見方を会得していて、比を説明しているのに対し、(1年生の口からこれを聞くと、私はいつも感動する!)相手は理解していない。頭に残るのは「答」だけだ。絵は描けていないのに、答だけ書いて、涼しい顔で提出しに来る。ある子は、勝手にボードに「答」を大書きした。なぜそんなことをするのか聞くと、「まだできていない子を助けるため」と言う。この子は、来月、外部の有名私学を受験するために、家で親が勉強をさせている。だから、学校の勉強より「進んだ」内容を知っている。なんともったいないことだろう。本当の、思考を教えられずに、才能を潰されているのだ。
<コメント>
*できている思考回路そのもの(原形回路の構造)が違うからでしょうねぇ。
<返信>
1年生から始めた子の場合、最初の5ヶ月は学校の授業でアルファベットの読み書きをやり、文章題が出ませんので、その間、どんぐりで思考回路を手に入れるチャンスなんです。3ヶ月くらいまで、ただのお絵かきしかしない子でも、個人差はありますが、思考回路ができてくるのを目の当たりにします。ところが、家庭で親が邪魔すると、これが・・見ていて痛々しいです。
2015-03-02 10:08 アンカラママ URL 編集
<返信>
言葉を書くようになる前が、直結しやすい時期ですからね。
家庭の協力があれば(1年だけでも我慢してもらえると)、驚くような成果が現れるんですけどねぇ。
■個人面談:どうやって育てられたのですか?
上の子(8年)数学の先生との個人懇談。この先生は、今年から上の子の担当になっている。
「授業中に問題を解いて持ってきてもらうのですが、
私でも知らないような変わった解き方をすることがあって、びっくりさせられます。
普通に育ててはこうはなりません、一体どうやって育てられたのですか」
...はい、どんぐり方式で、「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」ノビノビと育てただけです。