■すべきでないことはしてきませんでしたが、 すべきであったこともしてこなかった…。(文責:どんぐり倶楽部)
5歳まで、家庭だけでシュタイナー教育。
←学校や教室には行かない方がいいです。というのも、
外では多少の社会的ストレスがある方が適応能力を育てられますし、
ホームが家庭であるという、基本構造を定着させやすいですからね。
そこから、様子を見ながら検証を兼ねて、変化を感じながら、どんぐりにユックリ移行。
という流れが現行教育としては、逞しさに欠けるようですが、ベストに近いかもしれません。
まぁ、最初から天然どんぐりなら、もっと元気はつらつで、
そのまま「幼く賢く逞しく」なので最高なんですけどね。
シュタイナーで育てて来られた方が、どんぐり問題やどんぐり理論を知って気づかれること、言われることは、
すべきでないことはしてきませんでしたが、
すべきであったこともしてこなかった…。
ということです。メールなどでも、殆どの方が同じことを仰いますし、
私も、必然的にそうならざるを得ないと思います。
そうなんです。
早い話が年令相応の、特に非常に大事な5-9歳までの
思考力養成というオリジナルの理論的な考え方の習得がスッポリ抜け落ちているのです。
その上に、シュタイナーでの思考力養成となる学習方法はやはり、パターン学習の領域を出ていないのです。
そこには、丁寧なパターン学習というだけで、根本的な新しい思考力養成の理論や方法があるわけではないのです。
ですから、本国では、シュタイナー教育としてのカリキュラム終了後に予備校的な数年を最初から設置してあるのです。
ところが、そこに行けるのは、偶然、パターン学習にも興味を持つようになった子供達だけなのです。
自分の意思があるからという理由だけで予備校的な勉強コースに行けるわけではないのです。
学校の方で選別するのですからね。
感味力を守る点における5歳までは、OKなのですが、そこまでしかないんです。
そこからが本番なのに、いいところはそこまでしかないんです。
しかも、そのいいところは、実は家庭外ではなく家庭内で行う方がより効果的なのです。
ということは、家庭外でシュタイナーを受け入れる積極的な意味は見当たらないということです。
中途半端な記事で申し訳ありませんが、メモ的にあげておきます。
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どんぐり理論の説明をする中で、思考力の前に「思考回路」を作るという話をよくします。
特に、原型思考回路です。
現実にはないもの、形を想定して、それを材料に推論を進めて行く方法です。
理論物理学の視覚イメージ版ですね。
天才の思考方法と呼ばれている方法です。
この方法は最もエネルギー効率がよく簡単なので、誰でも余裕を持って思考することが可能となりますから、
感情を味わうことも可能にしてくれます。心豊かな天才が普通になるのです。
どんぐり問題をされている方のブログを見ると、やはり、この手の思考回路がきちんとできているようです。
私の教室でもそうですが、家庭だけでされていても、進化は同じように起こるのです。
ルールを守って環境設定に尽力すれば、子供は最高どの進化を自力で行い巣立って行くというわけです。